女性が主体的になって避妊を図ることのできる手段として、近年日本でも服用する人の数が増えてきている低量ピル。
低量ピルは体内のホルモンに作用して避妊を行なう手段となるため、性交前にはすでに避妊が完了しているという点に大きな特徴があります。

体に掛かる負担が小さく、自然に近い形でホルモンバランスを変化させることのできる低量ピルの一種として高い人気を誇っているのがトリキュラーとなります。

トリキュラーは、三相性タイプの薬であり有効成分の含有量の異なる3種類の錠剤によって構成されている薬となります。3種類の錠剤を段階的に服用することで徐々に体のホルモンバランスを変えていくことができるので、副作用も少なく多くの人が安心して服用することが可能となっているのです。

トリキュラーは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌系に作用し、排卵を抑えることによって避妊を図ります。
この黄体ホルモンの分泌量を抑えることによって、避妊はもちろんのこと美容にも高い効果が期待できます。

ニキビや肌荒れ等の肌トラブルは、黄体ホルモンが大きく関係していると考えられています。
生理前になると黄体ホルモンの量が多くなり、これによって肌の皮脂分泌の量も多くなるためニキビができやすくなってしまうのです。
皮脂の過剰分泌はニキビの原因となることはもちろん、あらゆる肌トラブルの原因となってしまうと考えられています。

トリキュラーを服用することで黄体ホルモンのこうした動きを抑えることができるため、皮脂の過剰分泌も同時に抑えることができ、結果的に美肌をキープするのに大いに役立つと考えられるのです。

またトリキュラーを正しく服用することで生理周期を安定させることができますし、生理痛を和らげる効果も期待できます。

トリキュラーには避妊以外にも多くの効能があるのです。

トリキュラーは日本でもっともよく使われている経口避妊薬です。その成分は要するに生殖に関係する女性ホルモンで、身体のホルモン状態を操作することで、妊娠が起きないようにするというのが作用機序です。
 もう少し詳しく言うと、人間の生殖は卵巣から出る2つのホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)と、脳から出る2つのホルモン(卵胞形成ホルモン、黄体形成ホルモン)によって制御されています。まず脳から出る卵胞形成ホルモンと黄体ホルモンが卵巣を刺激し、卵胞を発育させます。それによってできた卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、脳からの2つのホルモンの分泌をさらに活性化させます。これが繰り返されることで卵胞がどんどん発達し、最終的に排卵が起きるわけです。排卵後の卵胞は黄体となって黄体ホルモンを分泌します。このホルモンには子宮内膜を厚くすることで、受精卵が着床できるようにするという作用があります。
 トリキュラーに含まれているのは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンです。この2つのホルモンを外部から投与すると、脳は体内の女性ホルモンの濃度が高くなりすぎたと判断し、卵胞形成ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌を止めます。その結果、卵胞の発達と排卵が起きなくなり、妊娠しなくなるというわけです。
 卵巣から分泌されるホルモンを外部から投与してしまえば、そのホルモン自体が排卵を引き起こしたりしないの? と心配になる方もいるかもしれませんが、そんなことは起きません。排卵を引き起こすのはあくまで、脳から分泌されるホルモンの方で、卵巣からのホルモンはその分泌を促進するだけだからです。トリキュラーなどの経口避妊薬は、排卵に関わるホルモンの仕組みをうまく利用した薬と言えます。